本格読取
商標名 | 本格読取5 |
---|---|
販売元 | ソースネクスト株式会社 |
デバイス | PC(Windowsのみ) |
料金 | 定価3,980円・流通価格3,500円前後 |
本格読取はソースネクストが販売する買い切り方式のOCRソフトです。
2020年3月現在の最新版は本格読取5で、3,500円前後の手頃な価格で購入できます。
パナソニック社のOCRエンジンを搭載し、精度の高い読み取り性能を誇りますが、最新のAI-OCRに比べると精度は劣ります。
それでも、手書き・角度のある場所から撮影したホワイトボード、表など幅広い文字データ(画像)に対応しているので、コストパフォーマンスが高いOCRソフトを求めている方におすすめです。
まずは気軽に利用できる活字・手書き対応のOCRソフトを探している方から選ばれる、エントリーモデルの位置付けになっています。
気になる評判、メリット・デメリットに加え、最新モデルの登場予定時期の分析などを幅広く紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
主な機能とスペック
本格読取5の主な特徴は以下の通りです。
- AI機能は非搭載
- OCRで文章を落とせるファイルはWord・Excel・テキストドキュメント・名刺専用データベース
- おまかせ名刺管理3を付属
- FAXに強い(かすれ時・薄い字に対応)
- 活字OCR・手書きOCRの双方に対応
- フォントを合わせる機能有り。下線も読み取り可能
- Excelへ表をOCRできる
- 写真データと文章の同時読み取り可能
- 斜めから撮った写真データを自動補正
- 傾いた画像を自動補正
- テキスト化したい文字を囲む機能(一部読み取り)
機能性は非常に高く、最新の高級OCRソフトにも負けていません。
OCRエンジンはパナソニック社製で、約75万語の辞書データを元に高いOCR機能を確保しています。
ただし、エンジンと約75万語の辞書データのスペックの表記は旧モデルから変更がありません。
本格読取5は末期モデル?
最新版の本格読取5は2016年11月に発売され、既に3年以上経過しています。
これまで2~4年周期で最新ソフトを発売してきたので、そろそろ新作が出る可能性もあります。
本格読取シリーズの発売時期は以下の通りです。
本格読取 | 2003年9月26日 |
---|---|
本格読取2 | 2007年6月29日 |
本格読取3 | 2011年3月25日 |
本格読取4 | 2013年11月21日 |
本格読取5 | 2016年11月2日 |
過去の発売周期から推測すれば、本格読取5は末期モデルの可能性も考えられます。
しかし、常に定価3,980円の低料金でシリーズ化しているソフトなので、今から本格読取5を購入し、数ヶ月後に新作を買い直しても納得できる料金設定です。
評判とメリット・デメリット
本格読取5は低料金で幅広いOCR機能を搭載したヒット商品ですが、これから導入を検討する方が気になるのは読み取り精度でしょう。
大手通販サイトのレビュー評価を調査してきましたが、予想以上の読み取り精度に満足する意見と、誤認識や読み取りエラーの頻発で低評価する意見に2極化しているように感じました。
OCRソフトの分野では老舗大手の存在ですが、ハイスペックよりも低価格を売りにしたソフトであることを理解しておきましょう。
手書きや表など幅広い画像データに対応しているので、文章起こしを全て手作業するより手間を削減できますが、最新のAI-OCRソフトに比べて劣る点があることは事実です。
また、スキャナーの設定など使い方が悪いと読み取り自体をスムーズにできない可能性があるので注意してください。
こうしたネガティブな要素を含めても、4千円以下の価格であればお試しとして導入する価値があるでしょう。
手作業に比べて少しでも作業効率が高くなれば十分だと考えている方や、まずは安いOCRソフトを導入して使い勝手を見てからAI-OCRへのステップアップを検討したい方におすすめです。
メリットは料金の安さと手書きOCRを含めた対応領域の広さなので、エントリーモデルに最適なOCRソフトだと評価しています。