Office Lens
商標名 | Office Lens (オフィスレンズ) |
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販売元 | Microsoft Corporation |
デバイス | PC(Windows)、スマホアプリ(iOS・Android) |
料金 | 無料 |
Office Lensはマイクロソフト社が提供するOCR&スキャンソフトです。
大手が開発したソフトなのでスキャン・PDFともに精度が高いのに完全無料である点が魅力といえます。
さらに、PC版とスマホアプリとで併用することも可能です。
主にOneDriveやWord・PowerPointなどマイクロソフト社のソフトを使っている方から選ばれていて、Microsoftアカウントでログインするだけで、簡単に普段から使っているツールと同期できます。
ただし、外部サービスとの互換性が低い点に注意が必要です。
Office Lensの特徴とメリット・デメリットをまとめました。
4種のモード
Office Lensは画像のスキャン・OCR専用ソフトで、以下4つのモードが用意されています。
- 名刺モード
- 写真モード
- ドキュメントモード
- ホワイトボードモード
単純なスキャンのみであれば問題ありませんが、OCR機能を活用する際はモードと用途によって精度が悪くなる点に注意してください。
以下は、各モードの特徴をまとめました。
名刺モード
保存先・OneNote
・フォトライブラリ(ギャラリー)
画像で名刺を保存するのは問題ないですが、名刺の内容を連絡先へ完全反映することは困難です。
基本的に電話番号とメールアドレスはOCR読み取りの精度が高いですが、会社名と氏名は手打ち入力する必要があります。
Outloookの連絡先に直接反映させる機能もないため、残念ながら名刺のデジタル管理を目的にした活用には不向きです。
写真モード
保存先・OneNote
・OneDrive
・Word
・PowerPoint
・Outlook
・PDF
・メール
・フォトライブラリ(ギャラリー)
写真モードは画像をスキャンしますが、歪み補正やトリミングの機能がないシンプルなものです。
加工が不要であれば問題なく活用できます。
ドキュメントモード
保存先・OneNote
・OneDrive
・Word
・PowerPoint
・Outlook
・PDF
・メール
・フォトライブラリ(ギャラリー)
OCR機能は主にドキュメントモードで活用します。
気になる読み取り精度については、漢字・ひらがな・カタカナの日本語は非常に精度が高く、細かい文章にも対応できます。
日本語と英数字が混ざった文章は一部で誤認されることがあるので確認作業が必要です。
OCR機能に特化したソフトには劣りますが、無料ツールの中では高い精度だと評価できます。
手書きの文章や広告・ポップなどの文章は写真として認識されることが多いので注意してください。
ホワイトボードモード
保存先・OneNote
・OneNote
・OneDrive
・Word
・PowerPoint
・Outlook
・PDF
・メール
・フォトライブラリ(ギャラリー)
Office Lensは陰などを目立たなくする自動補正・トリミング・ゆがみ補正機能も付いています。
会議の内容をデータ化したい場合におすすめですが、手書き文章のOCR化は誤認が多い点がデメリットです。
保存形式によって精度が変わる
OCRソフトとして活用する場合は、Wordでの保存をおすすめします。
PowerPointを選択すると写真認識される確率が高くなるので、まずはWord保存してからパワーポイントにコピーアンドペーストするとよいでしょう。
アプリ版はOneDriveと統合
Office Lens専用アプリもありますが、マイクロソフトのオンラインストレージOneDriveアプリとOffice Lensの機能が統合されました。
OneDriveを使ってデータのクラウド管理をしたい場合は、OneDriveのアプリのみで問題ありません。
マイクロソフト社のソフトなので、OneDriveを通じて複数のデバイスと連携させる方法が一般的な活用術です。
評判とメリット・デメリット
Office LensはマイクロソフトのOCRソフトということもあって、Microsoftアカウントを登録するだけで簡単に普段から使っているツールと連携できる点が魅力です。
ただし、マイクロソフト以外のツールで活用する場合は、一度Wordに保存してからコピペする必要があるので注意してください。
Wordはファイルが重たくて起動するのに多少時間を取られるので、些細な文章のOCR化には使い勝手が悪いといった意見もあるようです。
そのため、マイクロソフトのツールをメインで使っている方で、無料のOCRソフトを探している方におすすめです。
汎用性や手書き文章のOCR機能を求めている方は、OCR機能に特化した専用ソフトを使うとよいでしょう。