
これから情報セキュリティの資格を取得したい初心者に向けて、おすすめの資格を紹介します。
合格率や勉強時間など気になる情報が盛り沢山です。
IT未経験者でも手軽に取得できる資格もあるので、セキュリティエンジニアとしての第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
もっともおすすめの資格は国家資格である情報セキュリティマネジメント試験です。
入門向けの資格ですので、未経験者が独学で取得することもできます。
とにかく難易度が低い資格の取得・勉強から始めたい方は、SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定を受けるとよいでしょう。
情報セキュリティ管理士は、ここで紹介している3つの中では若干難易度が高めです。
実務経験があれば難しい資格ではないですが、経験者がステップアップするための資格として取得するケースが多いです。
このほか、個人情報保護士認定試験も難易度が低めの資格としてセキュリティエンジニアから人気を集めています。
企業で個人情報の管理をする部署や管理者からの需要が高い資格ですが、情報セキュリティの仕事でも持っていると役に立つことが多いです。
初心者におすすめの情報セキュリティ資格について詳しく解説します。
資格名称 | SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定 |
---|---|
カテゴリー | 公的資格 |
主体 | 一般財団法人草の根サイバーセキュリティ推進協議会 |
試験頻度 | 年2回 |
検定料 | 一般3,300円(税込) |
実施形態 | オンライン |
試験時間 | 50分 |
出題方法 | 四者択一問題 |
合格基準 | 正答率70%以上 |
合格率 | およそ70% |
必要勉強時間 | 1時間~ |
ITに困っている初心者などを対象に、セキュリティの基礎知識を活用したサポート業務を目的にした資格です。
情報セキュリティ未経験者でも予備知識を持っていれば、勉強せず合格基準に達するケースがあります。
電子書籍の公式テキストが公開されているので、内容を確認してみてください。
おおよその内容が理解できれば、すぐ受験に進んで問題ありません。
テキストを熟読し、分からない所はネット検索などで掘り下げて勉強すれば10時間以内の勉強時間で合格可能です。
情報セキュリティに関連したもっとも簡単な資格と言われているため、SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定だけ取得しても情報セキュリティのスキルは高く評価されません。
とりあえず簡単な資格に挑戦したい方や、セキュリティエンジニアになるか決めていないけど情報セキュリティの分野に興味がある方におすすめです。
資格名称 | 情報セキュリティマネジメント試験 基本情報技術者試験 |
---|---|
カテゴリー | 国家資格 |
主体 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |
試験頻度 | 年2回 |
検定料 | 一般7,500円(税込) |
実施形態 | CBT方式(受験会場に設置されたコンピューターを使用) |
試験時間 | 120分 |
出題方法 | 四肢択一式の科目Aが48問、多肢択一式の科目Bが12問の合計60問 |
合格基準 | 1,000点満点中600点以上 |
合格率 | 50~70% |
必要勉強時間 | 200時間 |
SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定に比べると必要な勉強時間が大幅に増えます。
参考書や過去問などを中心にしっかり勉強しないと合格できません。
国家資格の中では難易度が低めで、未経験者でも独学で資格取得を目指せます。
確実性を高めたい場合は学校・通信講座を活用する方法もありますが、まずは独学からチャレンジしてみるとよいでしょう。
情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティの計画・運用・評価・改善など様々な項目の基礎を身につけられる資格です。
実務をするうえで役に立つ知識を習得でき、情報セキュリティの業界では持っていることが当たり前の資格です。
資格保持者は未経験者より高く評価されますが、情報セキュリティマネジメントさえ持っていれば安泰ではありません。
業界からの評価は決して高くありませんが、国家資格ですので取得しておくとキャリアアップに役立ちます。
資格名称 | 情報セキュリティ管理士 |
---|---|
カテゴリー | 公的資格 |
主体 | 一般社団法人全日本情報学習振興協会 |
試験頻度 | 年4回 |
検定料 | 11,000円(税込) |
実施形態 | 会場・オンライン・CBT方式 |
試験時間 | 120分 |
出題方法 | 180問 |
合格基準 | I~IV 各々70%以上 |
合格率 | 40~50% |
必要勉強時間 | 10~30時間 |
情報セキュリティの管理をはじめ、基礎知識などが出題範囲になります。
セキュリティエンジニアだけではなく、大切な情報を扱う経理や総務の人が受験するケースも多いです。
出題範囲が広いため、未経験者ではなく実務をこなしている現役スタッフから人気の資格です。
合格率が低いのは、会社の指示などで受験している人が多いからでしょう。
どれだけ基礎知識があるかが重要で、1人前のセキュリティエンジニアは過去問などを中心に10時間程度の勉強時間で取得できます。
合格率を高めたい場合は公式セミナーなどを活用するとよいでしょう。
資格取得の勉強方法としては独学やセミナーなど様々な方法があるので、自分に合った方法を選択することも合格への近道になります。
以下の記事では情報セキュリティ資格取得に向けてどのような学習方法があるかメリット・デメリットを含めてご紹介していますので併せてご一読ください。