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情報セキュリティ資格の種類と、難易度をわかりやすく比較しました。

国家資格・公的資格・民間資格を含めた情報セキュリティ関連資格を種類別に紹介しています。難易度や合格率、取得メリットなども詳しく解説。これから資格取得を目指す方や、セキュリティ分野へのキャリアアップを検討している方に役立つ内容となっています。

情報セキュリティ資格一覧と難易度比較

情報セキュリティ資格は全部で10種類以上あります。
難易度の比較をしながら資格を一覧にまとめました。
人気の資格は合格率など詳細情報まで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

国家資格

情報セキュリティに関する国家資格
情報セキュリティに関連した国家資格は「情報セキュリティマネジメント試験」「情報処理安全確保支援士試験」の2種類があります。
情報セキュリティマネジメント試験は、定番の入門向け資格です。
国家資格は社会的地位の高い資格ですので、セキュリティエンジニアとしてキャリアアップしていくなら、両方の資格取得を目指すとよいでしょう。

 

 

情報セキュリティマネジメント試験

企業のセキュリティをマネジメントするための資格で、大手企業ではエンジニアでなくても担当部署の職員が取得するケースが多いです。
情報処理推進機構(IPA)が実施主体で試験は年2回あります。
合格ラインは正答率60%以上で合格率は50~70%です。

 

スキルレベル2に分類される難易度で、最初に取得した関連資格が情報セキュリティマネジメント試験だったという方がたくさんいます。

 

 

情報処理安全確保支援士試験

情報セキュリティの分野で下位の職員などに指導できる立場であることを証明する国家資格です。
情報系の資格試験としては最難関とされていて、スキルレベルは4になります。

 

国家資格のため、情報処理安全確保支援士を取得すれば出世や転職が有利になります。
合格率は例年15~20%で、受験指導校などを利用して挑む人もたくさんいる中で狭き門をくぐり抜けないといけません。

 

 

公的資格

情報セキュリティに関する公的資格
情報セキュリティの公的資格は文部科学省や経済産業省などが認定している資格が多く、取得すれば業界から高く評価されます。
主な公的資格は以下の通りです。

 

 

SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定

一般社団法人セキュリティ対策推進協議会(SPREAD)が主体の資格で、主にインターネットを安全に使うためのサポート業務をするための資格です。
比較的簡単な資格で、情報セキュリティの専門職ではない一般の方が取得するケースもあります。

 

 

SPREAD情報セキュリティマイスター

情報セキュリティに関連した仕事のリーダー・管理者・専門家向けの資格です。
合格ラインは正答率70%以上で、合格率も70%前後あります。
上位資格に位置しますが、相応の経験を積んでいる方が時間をかけて勉強すれば取得できるでしょう。

 

 

情報セキュリティ管理士認定試験

一般財団法人 全日本情報学習振興協会が主体していて、情報セキュリティの管理者を対象にしています。
SPREAD情報セキュリティマイスターと似ていますが、情報セキュリティマイスターは基礎からのステップアップ問題が中心の資格なのに対して、情報セキュリティ管理士認定試験は脅威とセキュリティ対策の専門性が高いです。

 

 

公認情報セキュリティマネージャー(CISM)

ISACAが認定する国際的な資格で、高度な知識と実務経験を有する証明になる資格です。
受験資格として、5年以上の情報セキュリティに関する経験と3年以上のセキュリティマネージメントの経験が必須になっています。

 

 

個人情報保護士認定試験

一般財団法人 全日本情報学習振興協会が主体する資格で、名称の通り個人情報保護に特化しています。
外部からのサイバー攻撃や内部からの情報漏洩などを予防するための知識を問う問題が中心です。

 

 

AWS認定セキュリティ

AWS(Amazon Web Services )の認定資格で、クラウドセキュリティやAWSの専門性を高めたい方に向いています。
受験するためには民間資格であるAWS Certified Security Specialty 試験 (SCS-C01) に合格しておく必要があります。

 

 

民間資格(ベンダー資格)

情報セキュリティに関する民間資格
民間資格(ベンダー資格)は、企業や団体が独自に実施している資格です。
国家資格や公的資格に比べると権威がありませんが、情報セキュリティの業界は頻繁なアップデートが求められています。
民間資格は新設およびアップデートをしやすい特性があり、実務に役立つ資格が多数あります。
情報セキュリティに関連した主要な民間資格を一覧にまとめました。

 

  • Cisco Certified CyberOps Associate
  • Cisco Certified Network Associate
  • Cisco Certified Internetwork Expert
  • Microsoft Azure Security Technologies
  • Microsoft Certified: Azure Security Engineer Associate
  • (ISC)2資格
  • CompTIA Security+
  • CompTIA PenTest+
  • GIAC Security Expert

 

 

難易度比較

★☆☆ 難易度「低」(初心者向け)
  • SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定
  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • 個人情報保護士認定試験
  • 情報セキュリティ管理士

 

もっとも難易度が低いのはSPREAD情報セキュリティサポーター能力検定です。
資格の価値や将来性を含めて、一番始めに国家資格である情報セキュリティマネジメント試験に挑戦する人もたくさんいます。
初めての資格取得に挑戦したい方はこちらのページもご覧ください。

 

 

★★☆ 難易度「中」(専門職・管理者向け)
  • Cisco Certified CyberOps Associate
  • CompTIA Security+
  • SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定
  • 情報セキュリティ管理士認定試験

 

 

★★★ 難易度「高」(エキスパート向け)
  • 情報処理安全確保支援士試験
  • GIAC Security Expert
  • 公認情報セキュリティマネージャー(CISM)
  • AWS認定セキュリティ
  • Microsoft Azure Security Technologies
  • Microsoft Certified: Azure Security Engineer Associate